美味しさと癒し満載の古民家カフェ〔かくれがカフェ 遊夢/カフェ/茨木店〕

10年ほど前から茨木には素敵なカフェが何軒か登場し始めている。
2004年にカフェ百花がオープンし、その後を追いかけるように登場したカフェコマチが茨木カフェブームの火付け役となり、あちらこちらでカフェがオープンし続けている。
そんな中で「かくれがカフェ 遊夢」がオープンしたのは2010年のこと。

2009年1月に茨木から豊中へ転居した私は同店の誕生を最近まで全く知らなかった。
そう、高槻茨木食本（2014年7月25日発売/ぴあ）の取材で伺うまでは。
あまりにも居心地が良かったので、取材の数日後には相方を連れてお茶を満喫しに行った。

築100年以上の古民家をリノベーションした空間は、梁をそのまま残し趣を感じさせながら、天井が髙く開放感に溢れ、外から見るイメージとは真逆で実に広々としている。
テーブルの間隔にゆとりを持たせ、１階と2階で計35席。
スロウな空間にオルゴールのBGMが流れ、作家ものの雑貨が並び、そのすべてが調和し、どっぷりと癒しムードに浸れる。

オーナーの和泉さおりさんは訳あって貝塚市から茨木まで通っておられる。
取材時には話せなかったという開店当初の苦労話を皮切りに堰を切ったかのように話し続ける さおりさん。とても明るく前向きな性格に、1本の芯のようなものが見えた。

時間は午後15時。相方はオムライスを。食事を済ませてきた私はジンジャーエールを。

地元・茨木の地玉子を2個使ったオムライス。

私もひと口だけいただいた。「生の卵黄を指で掴めてしまうほど濃密な玉子」というだけあって、玉子はふわりとしながらも、とても濃厚な味わいがある。
ケチャップライスとトマトベースのミートソースとの相性も良く、相方が軽快に匙を進めるのも納得。

全部で15種以上あるデザートはもちろん手作り。

プリンケーキの生地とプリンの両方に茨木の地玉子を使っているだけあって、味わいは実に濃厚。甘みだけでなく玉子の風味がしっかり舌に伝わってくる。とは言え重すぎることもなく、ただひたすらに優雅。

「良かったらどうぞ」と出してくださったのが絹ごし豆腐のケーキ。

砂糖やチーズは使わずにレアチーズケーキのような味わいを醸し出している。
もちろんチーズほどの膨らみは無く、大豆の風味を生かしたさっぱりとした味わいに仕上げている。
材料を聞いてみると「絹ごし豆腐、牛乳、生クリーム、レモン、ライム」のみ。
なるほど、オムライスをしっかり食べた後の濃い口には、これくらいさっぱりとしたケーキの方が合いそうな気がする。

中庭の鉢植えを見てさらに癒され、そしてまた店内へ戻る。
とても優しく、温かい氣に満ち溢れている店内。
明るく優しい店主に吸い寄せられるかのように集まった人々の氣が。

「４～5時間以上の長居も歓迎です。ゆっくりして行ってください。」とさおりさん。
なるほど、若者だけでなく、ご年配まで訪れるのも納得。
将来は介護施設をやりたいという目標を持つさおりさん。
きっと、あなたなら成し遂げられる、そう思えてならない。

どうも御馳走さま。
すてきな話、ステキなフード、素敵な時間をありがとう。
次回はまた生チョコケーキを…


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【住所】　茨木市元町6-37
【電話】　072-624-1301
【営業時間】　9:00～18:00(LO17:30)、土曜・日曜・祝日　10:00～18:00（LO17:30）
【定休日】　 水曜
【予算】　 500円～1000円前後
【地図】　ココ
【HP】　http://www.webstar-jpn.com/yumu/top.html