無化調でやるからには 〔麺屋 大金星/ラーメン/布施〕

布施で昼ごはん。
布施にはフレンチとイタリアンが殆ど無い。
もちろんピッツェリアも無い。
そういえば、ラーメン屋がオープンしていたのを思い出した。
麺屋 大金星。
無化調の高井田系ラーメンと鶏白湯を出すそうだ。
カウンター5席だけの小ぢんまりとした店内。
厨房には店主1人。
強面の割りに話しやすそうな雰囲気。

メニューを拝見。

ラーメン(680円）を注文。麺は全粒粉もあるが、つるつるの高井田系をチョイス。

太麺故の長めの茹で時間を利用して、バナーでバラ叉焼を炙る店主。
そして出来上がったのがコチラ。

濃いめの醤油清湯に太麺を合わせ、その上に鎮座するは炙りバラ叉焼。更に太メンマと白葱を添え、ナルトをあしらったシンプルな1杯。

まずはスープを一口。
濃口醤油の風味と油のコク。
後口に感じられるのは昆布だと思われる。

麺を啜る。

加水やや高めの中加水だろうか。もちもちとした歯応えを噛み締める毎に小麦の旨みが程良く広がる。
スープの絡みも良く美味しくいただける。

炙りを入れた豚バラ叉焼は旨味がしっかり花開き、コクを感じさせてくれる。
コリコリのメンマも臭みが無くて美味しいし、ネギのシャッキリとした食感と香味も良いアクセントになっている。

美味しいと言えば美味しい。
でも何ゆえに高井田系で無化調なのか。
否、無化調なのになぜ高井田系なのか。
無化調で作るならもう少し出汁由来の旨みが欲しい気がする。

高井田系のラーメンは500円前後で供されている。
それを無化調にして680円で出す意味はどこにあるのか。
優しい口当たりにも感じられるが、無化調ラーメンにあるべき出汁感は控えめ。
醤油と油が目立った無化調ラーメン。それってジャンクなのか何なのか、チグハグさも感じられる。

麺の選択といい、叉焼・メンマの仕込といい、実にセンスの良さと丁寧さが感じられるだけにスープが惜しい。
高井田系や某店リスペクトには拘らず、我が道を行けばきっと化ける。そんな気がしてならない。


美味しいラーメンを御馳走さまでした。

【オススメ度】　★★★（3.4）

【住所】　大阪府東大阪市長堂1-11-31
【電話】　非公開
【営業時間】　11:30～14:30、18:00～21:00
【定休日】　水曜日
【予算】　1000円前後
【地図】　ココ


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