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最近は京都で精力的に食べ歩いている某氏のブログで知った、ふれんち ラぁ麺ガスパール(GASPARD)。 ガスパールという名前は聞いたことがあったのだが、確かフランス料理のお店だったような。 調べてみたら、ガスパール ザンザンという店が大ブレークしているようだが、ガスパール本店は長期休業(事実上の閉店?)の様子。 そしてもう1つの支店だったガスパール ド ラ ニュイが業態変更して今月8日より、フレンチラーメンの店として再スタートを切ったようだ。 先日の某氏との電話でも強くお薦めされたし行こうか迷っていたら、今朝TVで紹介されたというつぶやきが・・・ これは急がねば! というわけで今日のお昼は1ヶ月ぶりに京都へ。 11時過ぎに到着!でもまだ誰も並んでない。 すると中から、この看板と同じピンク色のシャツを着たシェフと思しき男性やスタッフの女性たちが出てきて、食材を車から運び込む。 開店前に唯一人並んでいる私を観て驚きつつニコリと挨拶。 TV効果は無いのかな?と思っていた矢先に、カップル1組が私の後ろに並ぶ。 待っている間にメニュー等を物色。 ラーメン・つけ麺が各2種類ずつと聞いていたが、ラーメン4種・・・ あれれ?とおもっているうちに時間が来たので入店。 地下1階という立地だからか店内はやや暗いが、バーのような温かみが感じられる。 厨房対面のカウンターは客席ではなく、出来上がった料理をひとまず置くためのスペース(作業台)として使われているようだ。 壁に向かって座る(厨房に背を向ける)カウンターと、テーブル席がいくつか並ぶ。 私はカウンターの一番奥へと腰を落とし、まずはメニューを拝見。 なるほど、見出しには「らあめん」となっているが、つけ麺も2種あるようだ。 驚いたのは、ラーメンorつけ麺に、付き出し・〆の御飯ものが付いて880円というその値段である。 ☆ミネストローネらあめん☆ (フレンチワンタン麺) ☆あさりの白ワイン蒸し らあめん☆ (あさりダシ ネギラーメン) ☆オニオンスープ らあめん☆ (オニオンポタージュ チーズつけめん) ☆スープ ド ポワソン らあめん☆ (海老ダシ つけめん) すごい分かりやすい解説付きなのが嬉しいけど、かなり迷ってしまう。 一番食べたいと思ったのは、海老ダシつけめん。 でも初回は、ラーメンにするべきとの判断で、あさりダシ ネギラーメン(880円)を注文。 ところが、次のお客のオーダーの際にお店の人が「海老ダシ つけめんが一番オススメです」と言っていたのを聞き逃さなかった私は、その一番のオススメにチェンジした。 もちろん水餃子3ヶ100円も注文。 まずは付き出し『ハムのムースとプチパン』から。 淡い桃色に食欲をそそられるムースと、ひとくちサイズのパン。 ハムのムースだけ食べてみた。 舌触り滑らかでまろやかな味わいの中に、優しい塩気に引き立てられたハムならではのコクが感じられ、とても美味しくいただける。 まだ温かいパンを手に取る。 ムースを塗って食べて美味しくないわけがない。 塩気が出しゃばらないから、パンもムースも素材の味がよく分かる。 そして、スープ(つけダレ)。 細かく刻んだ浅葱(あさつき)が浮かぶ赤茶色のスープ。 これを一口飲んでみた。 トマトの程よい酸味、ニンニクの香味、魚出汁、そしてアンチョビの塩気とコクが感じられ、最後にはオマール海老のコク深い旨みの余韻が残る。 す、すばらしい!! 次は麺。 国内産小麦を使った全粒粉入りの細麺(切り刃22番手)が190グラム。 このビジュアルは麺屋 棣鄂だろうか(某ブロガー氏に確認を取ったところ麺屋 棣鄂で正解)。 麺を食べようとすると、「まだこれから仕上げます」と女性スタッフ。 するとシェフが来て、冷凍レモンを削って掛けてくれた。 なるほど、これで臭みを抑えるのかな。 スープに臭みは無かったし、麺の臭みかな? では麺をスープに半分ほどつけてみる。 プリッとしているが強すぎることなく、全粒粉も適量なため、滑らかさが保たれている。 絶妙なスープに浸して食べるのだが、麺主役のつけ麺というよりラーメンの感覚で食べた方がよさそうだ。 口へ運ぶごとに五味が調和したスープと麺の食感・旨みを楽しめて、最後はオマールエビのコクが広がる。 これを10回以上も楽しめるとは嬉しい限り。 水餃子はどうだろう。 挽肉をむっちりとした皮でまとった中華の点心こと水餃子が、意外にもフレンチのスープにマッチしたから驚いた。 それにしてもこのスープは、味の重ね方に全く無駄が無い。 雑味が喧嘩したり、うるさくなることが全くなく、旨みを立体的に積み上げている。 それでいて重くはならずコクが深いという、まさに理想的なスープと言える。 そして〆のご飯。 軽めの御飯の上に海老のクリームコロッケ。 そこにスープをかける。 五味の整ったスープとご飯が混然一体となり、麺を食べていた時以上に味のまとまりを感じる。 ご飯とスープだけでも充分美味しいのに、クリームコロッケまで用意する辺りが素晴らしい。 その衣の中はトロリとクリーミーで、しかもプリプリの海老をアクセントとして仕込んでいる。 まったく手抜きや隙を感じさせない素晴らしい〆である。 そして〆の〆ことデザート。 某ブロガー氏が「グレープフルーツのプリンを食べなきゃ未食扱い!」と書いていたし、 某マイミク氏が「必食です」とコメントをくれていたので、 グレープフルーツのプリン(350円)を迷わず注文。 見た目は普通のプリンと変わらない。 ラーメン屋のデザートで350円は少し高い気もするが、フレンチのデザートだと考えたら安い方である。 それにランチのコスパの高さを考えたら、デザートでは少なくともこれぐらいは取っておくべきだと思う。 これを食べたら、そんな理屈っぽいことはどうでもよくなった。 バニラビーンズ特有の甘やかな香りだけでなく、華やかな果実香りがほんのりと漂い、舌触りはとろりと滑らかで、上品な甘さの中の、ほろ苦味とグレープフルーツならではの爽やかな風味が絶妙である。 その香味によってプリン特有の玉子の生臭みを上手に消してあるようだ。 こ、これは美味しい・・・美味しすぎる。 一体何なんだ、この店は。 フレンチもラーメンも大好きな私のツボを完璧に突いてしまった。 確かに麺はもっと他に合う麺があるような気もする。 でもこのつけ麺は美味しいだけでなく面白い。 炭水化物が3つ(パン・麺・飯)楽しめるという構成も実に面白い。 遊び心はあるけど遊びではなくガチフレンチ。 おそらく同店には全種類食べた後も通ってしまうだろう。 食べている途中で満席になり、数組が席が空くのを待っていた。 そんな中でも慌てずに客の感想に耳を傾けるスタッフさんたち。 そう、真の名店はどんなに忙しくてもゆとりのある接客をしてくれるのだ・・・ すばらしい料理と時間をどうもごちそうさま。 【オススメ度】 ★★★★☆ 【住所】 京都市中京区烏丸蛸薬師下ル東側 四6465;烏丸スタービル B1F 【電話】 075-212-1382 【営業時間】 11:30~26:00 ※水曜は22:00迄 【定休日】 木曜 【予算】 880円~ 【地図】 ココ ◆人気ブログランキングに参加しております◆ ↓ ↓ ↓ ↓ ↑ ↑ ↑ ↑ ◆ここを押していただけたら書く励みになります◆
by shokumania00
| 2011-08-23 18:08
| ラーメン・つけ麺
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