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ガッツリとフレンチを食べたくなった。 それにちょっと変わったブーダンノワールがいただけると料理王国でチラ見したので、同店をチョイス。 ブーダンノワールと言えばミシュラン東京版で三ツ星を取り続けているカンテサンスが、数年前にとあるTV番組で紹介されていたときに見た、ブーダンノワールを使った一品が忘れられない。ブーダンノワールとは豚の血をタマネギ・ニンニク、生クリームやバターなどと合わせて腸詰にした料理のようだが、カンテサンスではそのブーダンノワールを1つの素材として使い、新たな料理を作り出していた。 話は戻り大西亭に。 こちらのブーダンノワールは腸詰ではなく、型に流して加熱して作っているようだ。それに、豚ほほのリエット(肉ペースト)やフォアグラなど普通は使わないものも入れているそうだ。 お店は、阪神福島駅から徒歩2分程だろうか、大通りから少し入ったところにある(地図参照)。 店内はとてもカジュアル。薄黄色の壁には食材やエッフェル塔などのポスターがたくさん貼られ、2名・4名用の小ぶりなテーブルが並び、キッチン対面のL字カウンターの椅子は背が高く、路地裏のフレンチバールとでも言うべきスタイルである。 まずは700円というランチの値段に驚かされた。しかも料理はエゾ鹿の煮込み・・・ 大丈夫なのだろうかこの店は。 いくら大西シェフとサーヴの女の子1人だけとはいえ、この価格でやっていけるのだろうか。 ランチ以外に、ブーダンノワール(800円)を注文。 そう、嬉しいことにアラカルトメニューを注文することもできるのだ。 まずはブーダンノワールが出てきた(ゴクリ)。 この赤茶色のブーダンノワールのポーションときたら、とにかくスゴイ!ガッツリというより、ガチンコと言った方がいいかもしれない。 例えるなら、一般的に四角くカット売りされているガトーショコラ、いやそれよりも大きいのでは? そして、その横には、それと同じ大きさの四角く分厚いトースト。外側茶色で内側は黄色いこれは、ブリオッシュトースト(テンション↑↑↑)。 ナイフとフォークで切ってみる。これってケーキみたいな柔らかさだからナイフだけでも十分切れる(笑) でもお行儀よくナイフも使う。なぜって私は英国紳士ですから(豊中出身のただの日本の庶民です)。 豚の血と豚肉の旨味に、生クリームとバターの濃厚さ・まろやかさ、そしてフォアグラのコクが加わる。 タマネギ・ガーリックなどの甘み・香味も加え、ワイン・香辛料で臭みを上手に消してあるようだ。 この香辛料には胡椒だけでなくナツメグも使われているようだ。後口の(す~っ ではなく)スッとした消え方といい、舌の痺れ方といい独特なのだ。 バターをふんだんに使い甘く香りのよい、ふわふわのブリオッシュトーストが、これに合わないはずがない。 いくらアラカルトとは言え、冷前菜のポーションがこんなに大きいだなんて・・・嬉しい限りである。 ちなみにこのブリオッシュトーストは、あのブランジェリー夢屋の物らしい。 ノンアルコールのつもりだったが、赤ワインを注文。カベルネソービニョンもあったが、もう一つの方の、しっかり系のハウスワインをグラスで注文(700円) 香りそこそこ、ボディーややしっかりで、渋味もそこそこ。 ハウスワインにしては良い方じゃないかな。もちろん料理との相性も悪くない。 そして、ランチのエゾ鹿煮込み。 丸い皿に赤茶のソース4割と薄黄色のソース6割、そしてその上に大きめにカットされたエゾ鹿肉がゴロリ!そしてミンチ状の肉も少し混ざっている。 赤茶のソースはトマト・玉ねぎ・ワインなどと思われる。肉汁も出ていて、鹿肉によくマッチしている。 ワインや野菜、香辛料などで上手にクセを消し、エゾ鹿の野趣あふれる味わい・旨味を絶妙に引き立てている。しかも肉質は柔らかく、噛むたびに肉汁が受話っ! 薄黄色いソースはジャガイモ。マッシュしたポテトをオニオンスープかコンソメか何かで少し伸ばしていると思しきソース。 これはソースであると同時に付け合わせの野菜としての役割も兼ねているようだ。いや、逆かもしれない(笑) これまた美味しい一皿で更にワインが進む進む。 パンはバゲット(温かい状態)とセーグル(やや冷たい)の2種。 バゲットは皮が薄く中がややふわで塩分が程よい。 セーグルは密度が高いのだが、もっちりタイプとはちょっと違う(もちろん美味しい)。 ホットストレートティーを飲みながら、プチ贅沢なランチを振り返った。 それにしても700円でジビエ、しかもエゾ鹿がいただけたり、800円で冷前菜をガッツリいただけたり、この強烈なインパクトは流石の一言。 うわさ通りのガッツリ、いや、ガチンコなクラシカルフレンチである。 【オススメ度】 ★★★★ 【住所】 大阪市福島区福島2-10-23 【電話】 06-6451-0740 【営業時間】 11:30~13:30(L.O.)/18:00~21:00(L.O) 【定休日】 月曜日・第3日曜日 【予算】 lunch:700円~、dinner:5000円前後~ 【地図】 ココ 【HP】 URL ◆人気ブログランキングに参加しております◆ ↓ ↓ ↓ ↓ ↑ ↑ ↑ ↑ ◆ここを押していただけたら書く励みになります◆
by shokumania00
| 2011-01-14 18:06
| イタリア料理
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