千代幻豚は岡本養豚にて家族3人で健康管理に気をつけて育てる超レア食材で、それゆえ名だたる食通たちに絶賛され続けているというあの豚を遂に食べた。
私が取り寄せたのではなく、いつも行く創作和食の店が、ブランド肉を多数扱うことで知られる銀閣寺 大西から仕入れた物をいただいた。バラの炭火焼&ロースの湯引きを食べ、その翌日には姉妹店でロースのしゃぶしゃぶを食べたが、あまりの美味しさに終始驚かされっぱなしだった。
この千代幻豚は、イベリコ豚のようなハム向きの濃厚な味ではなく、日本人好みのあっさりタイプ。身は柔らかいながらも、穀物飼料由来と思われる ふくよかな旨みが感じられ、一般の豚特有の抗生物質から来る臭みも全くなく、おまけに脂が溶けるのが とてつもなく速く、バラですら噛んでいたらすぐ脂が溶けて消える。それはイベリコ豚をも凌ぐほどに。「千代幻豚」と「イベリコ豚」なら、どちらが好き?」と聞かれたら、甲乙つけ難いけど、『炭焼』や『しゃぶしゃぶ』なら断然『千代幻豚』。今までに、広島の『幻霜豚』、沖縄の『アグー豚』、鹿児島の『六白』(黒豚)、白金豚など、色んな豚を食べたてきたが、これだけ「豚っぽくない豚」でありながら美味しかったのはこの千代幻豚くらいかもしれない。次回食べる際は、日本酒ではなく、芋焼酎やレモンチューハイと一緒に喰らいたい。
追伸 ブームとは全く無関係なところに「究極の美味」があることを改めて思い知らされた2日間だった。
【オススメ度】 ★★★★★