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インスタントラーメン。 その歴史を遡ると元祖は日清。 確か、チキンラーメンだったはず。 その後、日清はカップヌードルを生み出し、業界の牽引役となった。 今から30年ほど前からだろうか、中華三昧、マダムヤン等が登場し、生麺に近い食感・味わいを如何に再現するかを各社が競い合い始めたのだ。 そしてその10数年後、(カップラーメンの方だが)乾燥タイプではない生麺風の麺を使ったラ王が誕生した。 その後、袋入りインスタント麺においてはこれといった大きなトピックスも無いまま20年ほど経ち・・・ 2011年11月、日清食品ではなく業界シェア第2位のマルちゃん(東洋水産)からな新たな一手が放たれた。 そう、現在は売切れ品薄状態が続くマルちゃん正麺である。 コンセプトは「生麺に近いラーメンをお得に家族みんなで」といったところだろうか。 5食で350円強(1食あたり70円台)というリーズナブルな値段とそれ以上のクオリティーで一気にブレイク。 30年以上前に人気を博した、子供のオヤツ的なミニサイズ6食入りの「ちびろく」とはまた違った狙いだと思われる。 1食ではなく5食セットにすることで家族揃って食べて美味しさを共有。 それを各人が学校や会社、井戸端会議など口コミで美味しさを広めるため拡散のスピードが速い。 5食入りの狙いはこんな感じだと思われる。 マルちゃん正麺の醤油味を食べた感想としては・・・ あっさりではあるものの鶏と豚を思わせる旨味と醤油の風味のバランス良いスープ、そして生麺とは異なるもののコシのある歯応え・味ともにも悪くない麺で、コストパフォーマンスの高さを感じさせられた。 そして苦汁を飲まされた(?)日清食品が反撃に打って出た。 昨日、近所のダイエーで見かけたので迷わず購入。 ※写真は我が家の調理例。自家製の豚肩ロース叉焼と白ネギを載せてみた。 角を感じさせない醤油の風味の後ろに優しい鶏の旨味。程々の油で味を膨らませるといった感じ。 水は説明通りの量を入れたけど、スープはちょっとぼんやりとした味わいで、メリハリに欠けるというかキレが無いというか・・・ 麺はつるつる、もちもちではあるものの、強いコシには至らず。 あくまで私的な嗜好によるジャッジだが、スープも麺も「マルちゃん正麺」に一歩及ばず。 とは言えマルちゃん正麺同様に1食70円そこそこにしてはとても良く出来ている。 ことスープに関して言えば1食120円近くする「明星 中華三昧」には到底適わないが、この麺はインスタントということを考えればなかなか良い出来だと思う。 それにしても何故、日清のカップラーメンでは高級の部類に位置する「ラ王」ブランドで挑んだのだろうか。 一般的なカップラーメンよりやや高い1食200円前後の「ラ王」の名を、5食で350円程の安価な商品で使ってしまえば、そのネームバリューが低下してしまうことも十分考えられる。 「麺の達人」、「日清のラーメン屋さん」等のブランドではイメージに合わなかったのだろうか。 マルちゃん正麺のように新ブランドでは挑めなかったのだろうか。 もしかしたら日清食品は、一番認知度が高い「ラ王」ブランドのコンセプトが例えぶれようとも、「マルちゃん正麺」に打ち勝とうという決死の想いで挑んだのではなかろうか。 アサヒビールがスーパードライの大ブレイクでキリンビールを追い抜いたように、マルちゃんが日清食品を~ という展開も起こりうる大変興味深い状況だけに、今後もインスタント麺業界からは目が離せない。 袋麺タイプのラ王 醤油味の【オススメ度】 ★★★(3.3) マルちゃん正麺 醤油味の【オススメ度】 ★★★(3.5) 中華三昧 醤油味 歴代商品の【オススメ度】 ★★★~★★★☆(3.4~3.8) ◆人気ブログランキングに参加しております◆ ↓ ↓ ↓ ↓ ↑ ↑ ↑ ↑ ◆この手記を良いと思った場合のみクリックしてください◆
by shokumania00
| 2013-01-28 10:00
| ラーメン・つけ麺
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